エプソンのプリンターを選ぶときにいっぱい種類があって迷いませんか?機種によって何が違うの?って疑問に思ったりしませんか?品番みてもさっぱり・・・なんてことも。
今回の記事ではエプソンの主流のプリンターの型番による違いを分かりやすく解説したいと思います。
これを読めば、自分の用途にあったプリンターを見つけられ、スマートなプリンター選びができますのでぜひ最後までお付き合いください。
エプソンのプリンターの見分け方
主流はカラリオシリーズ
エプソンのプリンターの種類は非常に多く、かなり混乱します。微妙な違いだけで別のモデルとして存在しているものもあるので消費者にとっては非常に分かりにくくなっています。
ざっくりと分類分けすると、上記の3つとなります。
・エコタンク搭載モデル
・カラリオ複合機
・単機能モデル
となります。インク代が安くつくエコタンク搭載のプリンターはその分本体価格が高い傾向にあります。
EPSONでの主流はカラリオシリーズです。カラリオシリーズのほかにビジネスプリンターもあり、非常に種類が多彩にありこれが消費者を混乱させる原因となっています。
その他に機能はプリントのみという割り切った単機能モデルもあります。本体価格価格は1万円を切る安さのものもあります。
EPSONの品番の見方
実はEPSONのプリンターの品番はそれを見ただけでどういう機能があるか分かるようになってます。
上の画像のように一見英語と数字の羅列でなんのことやら状態でも細分化してみると、驚くほど分かりやすく一目で分かるようになっています。
インクタイプ EW EP PX LP
使われているインクがどのようなタイプかが分かります。顔料インクはにじみが少なく細かい文字の印刷でもくっきりと綺麗に印刷できます。一方染料インクは文字は苦手で写真などの鮮やかな画像の印刷が得意です。最近では顔料と染料の両方使ったハイブリッドが主流です。
・EW 顔料+染料・・・写真も文書も綺麗に印刷
・EP 染料のみ・・・写真は綺麗に印刷、文書はやや苦手
・PX 顔料のみ・・・文書は綺麗に印刷、写真は苦手
・LP レーザー・・・印刷が早い、写真は苦手
機能 M、S
次に続くのが機能を示す”M”や”S”です。この表記がある機種はエプソンのビジネスプリンターの分類が多いようです。家庭用プリンタであるカラリオシリーズにはこの表記はなく、末に表記されているケースが多いです。
・M・・・ビジネスプリンターでの複合機 現在ほとんどがこの複合機 マルチのM?
・S・・・ビジネスプリンターでのプリント機能のみの単機能機 シンプル(シングル)のS?
・末にA・・・カラリオシリーズでの複合機
・表記なし・・・複合機の場合であっても表記のないモデルもあります
用紙サイズ/世代 3桁か4桁か
品番のメインである数字は3桁か4桁かで対応している用紙サイズが分かります。
・3桁・・・A4サイズ対応 ほとんどがコレ。3桁でも語尾にA3と表示されたA3対応も存在する
・4桁・・・A3サイズ対応
桁数に加え、世代も読み取ることができます。例えばEP-M715だとEP-M710から始まり711,712,713,714と発売され、現在のM715で6代目ということになります。
中にはEW-M754Tのように前機が752Tで2つ飛びの場合もあります。
基本的に3桁目、または4桁目の数字が大きいほど上位グレードになります。
FAX機能の有無 F
品番の末にFが付いていればFAX機能が付いているモデルとなります。FAXのFなので分かりやすいですね。
エコタンク対応機種 T
品番の末尾にTがあるとエコタンク対応機種です。タンクのTですかね。
EPSONにはインクカートリッジの他にエコタンクという詰め替え式のインクがあります。通常はインクが無くなるとカートリッジごと交換になりますが、エコタンクは空になったタンクにインクを補充する形なのでエコかつ低コストになります。
各グレードの位置づけ
エプソンで発表されているプリンターをすべて書き出すととんでもなく分かりにくくなるので現在主流の機種をいくつか挙げてみました。
まず機能を絞って本体価格をグッと安く仕上げた機種から2台。
次にカラリオの主力から3台。
・EP-715A なんでもそつなくこなす万能の複合機
・EP-815A 715Aの上位モデルの位置づけ スペックが715Aよりも良く多機能
・EP-885A スペック的には815Aと同等 ボディカラーがおしゃれ インクが815と違う
A3対応とエコタンク搭載モデルから1台ずつ
エプソン プリンターの機種比較表
品番 | EW-052A | EW-452A | EP-715A | EP-815A | EP-885A | EP-982A3 | EW-M754T |
インク | 4色 | 4色 | 6色 | 6色 | 6色 | 6色 | 5色 |
インク種類 | マグカップ | マグカップ | サツマイモ | サツマイモ | カメ | とうもろこし | ケンダマ/タケトンボ |
インクコスト | 約30.5円 | 約30.5円 | 約35.0円 | 約35.0円 | 約24.8円 | 約24.8円 | 約10.6円 |
WiFi | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
モニターサイズ | 非搭載 | 1.44型 | 1.44型 | 2.7型 | 4.3型 | 4.3型 | 4.3型 |
自動両面プリント | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
背面給紙/前面カセット | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
SDカードダイレクト | ○ | ○ | ○ | ||||
印刷スピード | 約74秒 | 約70秒 | 約17秒 | 約13秒 | 約13秒 | 約13秒 | 25秒 |
価格相場 | 6800円 | 9800円 | 20500円 | 26000円 | 32500円 | 31000円 | 38000円 |
印刷クオリティで比較する
印刷クオリティは以下の2点で決まる
・インクの数 … 4色より6色仕様の方がクオリティは高い
・インクの種類 … 最新のインクの方がクオリティは高いとされているが実感はしにくい
プリンターの性能で一番見るべきポイントは印刷クオリティですよね。その印刷クオリティはインクの色の数とインクの種類で決まります。
例えば4色のプリンターと6色のプリンターではやはり印刷に差が出ます。通常プリンターはブラック、シアン、マゼンタ、イエローを使ってあらゆる色を表現しますが、もちろん限界はあります。そこでエプソンの6色インクでは前述の4色にライトシアン、ライトマゼンタの2色を追加し、より細かい表現を可能にしています。
一方でインクの種類での差はそれほどではありません。インクは後発のものほど良いとされていますが、素人目には差は感じにくいと思います。インク代も高いですので少し前のインクでも全然大丈夫です。
インクのクオリティを重視したい方は6色インクのプリンターを選ぶと良いでしょう。
クオリティで選ぶなら・・・EP-715A EP-815A EP-885A EP-982A3
印刷スピードで比較する
L判写真印刷(カラー)1枚の印刷スピードはEP-715A、その上位グレードのEP-815A、EP-885A、EP982A3がそれぞれ17秒、13秒と他に比べ早いです。ストレスなく印刷したいという方は印刷スピードが速い機種を選ぶとよいでしょう。
普段ほとんど印刷はしないという頻度でしたら、遅くても問題と思いますが頻繁にカラーコピーをする方でしたら、早いに越したことはありません。印刷遅いの結構イライラしますからね。
またプリンターをよく使うシーズンと言えば年賀状ですよね。何十枚、何百枚と印刷する場合だと印刷スピードは速い方がいいですよ。
印刷スピードで選ぶなら…EP-815A、EP-885A、EP982A3
インクコストで比較する
印刷をする上で切っても切れない縁が「インクコスト」です。
インクコストは純正インクと互換インクで雲泥の差があり、純正インクだとメーカーという安心感がありますが、非常に高額なインク代となってしまいます。一方、信頼できる互換インクにすると品質は純正並みで価格だけが半額以下にできるのでインク代を安くしたいとお考えでしたら、互換インクを選ぶと良いでしょう。
今の互換インクの品質は純正レベルのものがあります。
価格は純正インクの半額以下で経済的!
\互換インクで有名なインク革命がおすすめな理由/
インクカートリッジの種類
・4色インク…染料ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー
・6色インク…4色インクにライトシアン、ライトマゼンタを加えより繊細な色の表現が可能
・5色エコタンク…顔料ブラックに染料ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの大容量のインクボトル。
インクコストは、インク切れになった際に新しいインクを買う時の価格が影響します。
もちろん、4色インクはインクが4本だけなので6色インクの6本購入よりも安くつきます。ただし、クオリティのところで述べた通り、4色よりも6色の方が美しく印刷できる面があります。
6色インクは高くなりがちですが、互換インクに替えることで非常にお手頃価格になりますので純正インクで高いなと感じた方は一度互換インクを考えてみてはいかがでしょうか?
ちなみにIC80とうもろこしの純正インクと互換インクの差は以下の通りです。
・純正インク1本:1378円
・互換インク1本:439円!!
互換インクめちゃくちゃ安いです!特にこのIC80とうもろこしシリーズは汎用性が高いのでお得です。
詳しくは純正インクと互換インクでどれくらい価格差があるのか調べてみたで詳しく解説しているのでぜひ一読ください。
品番 | EW-052A | EW-452A | EP-715A | EP-815A | EP-885A | EP-982A3 | EW-M754T |
インク | 4色 | 4色 | 6色 | 6色 | 6色 | 6色 | 5色 |
インク種類 | マグカップ | マグカップ | サツマイモ | サツマイモ | カメ | とうもろこし | ケンダマ/タケトンボ |
インクコスト | 約30.5円 | 約30.5円 | 約35.0円 | 約35.0円 | 約24.8円 | 約24.8円 | 約10.6円 |
純正インク価格 | 4380円 | 4380円 | 6050円 | 6050円 | 8060円(大) | 8470円(大) | 19250円※ |
純正インク1本当りの値段 | 1095円 | 1095円 | 1008円 | 1008円 | 1343円 | 1412円 | 3850円 |
互換インク価格 | 2400円 | 2400円 | 2980円 | 2980円 | 3990円(大) | 3360円(大) | 5250円 |
互換インク1本当りの値段 | 600円 | 600円 | 496円 | 496円 | 570円 | 560円 | 1050円 |
購入ページ | 購入ページ | 購入ページ | 購入ページ | 購入ページ | 購入ページ | 購入ページ |
上の表は各機種が対応するインクの価格、それに伴うコスト、そして純正インクと互換インクの差を表したものになります。一番安い4色のマグカップでも4000円を超える価格です。結構しますよね。
では互換インクに切り替えるとどうなるか。見てみましょう。
EP-885Aに使われているカメ対応の互換インクの価格は3,990円。これは純正インクで一番安いマグカップよりも安い値段です。しかもカメのインクは大容量タイプになるのでマグカップよりも内容量が多いにも関わらずです。
もっと分かりやすいのは1本当りの価格です。EP-982A3に使われているとうもろこしの純正と互換を比べると、純正1412円(/1本)に対して互換は560円と半額以下で買えることがお分かりいただけると思います。
サツマイモは1本の値段が500円を切って安いですが、内容量が標準しかないところが残念なところ。
互換インクを考慮に入れてインクコストパフォーマンスが高いプリンターはEP-885AかEP-982A3が良いと思います。カメととうもろこしはエプソンインクの中でも非常に人気で大容量タイプにもかかわらず価格も安いので、おすすめです。
本体価格で比較
品番 | EW-052A | EW-452A | EP-715A | EP-815A | EP-885A | EP-982A3 | EW-M754T |
価格相場 | 6800円 | 9800円 | 20500円 | 26000円 | 32500円 | 31000円 | 38000円 |
現在の価格 | 現在の価格 | 現在の価格 | 現在の価格 | 現在の価格 | 現在の価格 | 現在の価格 |
EW-052AとEW-452Aは最低限の機能に絞ったモデルとなるので本体価格が驚愕の安さです。
EP-715A以降は2万円を超える機種となるので大きな差ができます。とにかく安いプリンターが欲しいということであれば、EW-052AとEW-452Aが候補にあがるでしょう。
EP-715A以降はグレードが上がる度に6000円アップという感覚です。
ただEP-815AとEP-885Aはスペック的には同等ですが、価格には大きな開きがあります。
この2つの違いはインクの違いにあります。
EP-885Aにはカメが使われており、ランニングコスト的にはカメの方が優れているので長期的にみるとEP-885Aの方が良いでしょう。目先の出費を抑えたいということであればEP-815Aでも十分なスペックです。
EP-885AとEP-982Aはスペックは同等。価格もほぼ同じとなっています。インクもとうもろこしで互換インクにすると、非常に安くすみます。EP-982AはA3まで対応しているにも関わらず本体価格が変わらいという点で非常にお得感があります。たまにA3で大きな印刷をたまにしたいという人はEP-982Aで決まりでしょう。省スペースで納めたいという方はEP-885Aを選ぶと良いでしょう。
本体価格で選ぶなら…EW-052A EW-452A EP-982A3
機能的な面で比較する
最後に機能面の比較を行おうと思いますが、プリンターにおける機能面は「あったらいいな」程度で「なくても大丈夫」な機能が多いです。
この機能の差をみると、価格差3000円だったらEW-452Aの方がよいですね。
EP-715AとEP-815Aの違い
EP-715Aの上位グレードのEP-815Aの違いは以下の通りです
・EP-815Aの方が液晶パネルが大きく使いやすい
・EP-815Aには自動両面印刷、2way給紙、SDダイレクトプリントが付いているが715Aにはない
ご覧の通り、液晶パネルが少し大きいだの、自動両面印刷可能だの、まぁ自動両面印刷は便利ですけど。機能面では大した差は出ません。やはりプリンター選びにはクオリティとスピード、価格でしょうか。
総合的に見るならこの機種がおすすめ
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
いかがでしょうか?エプソンのプリンター選びには【印刷クオリティ】【速さ】【インクコスト】【価格】+機能といった感じで比較させていただきました。すこしまとめましょう。
プリンター選びの基準は『印刷クオリティ』『印刷スピード』『インクコスト』『本体価格』『機能面』
・印刷クオリティは使うインクが4色か6色で決まる 6色は写真印刷も綺麗!
・印刷スピードは速い方がストレスがない (年賀状印刷の時など)
・インクコストは純正から互換インクに切り替えることで非常にコストを下げられる(半額以下)
・本体価格が多少高くてもインクコストにフォーカスした方が長期的に安くつく
・機能面はそれほど重視しなくてよい
以上のことを踏まえてインクスマートがおすすめするエプソンのプリンターは
EP-982A3 です。
次点でEP-885Aになります。正直この2機種ならどちらでもいいと思います。同じスペックで同じ価格帯であれば、A3対応の方が若干お得かなと思いますが、省スペースで置きたいということであれば、EP-885Aでしょう。